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 創作ヒュムノス

作曲・作詞・イラスト・動画:Shuka

吹奏楽アレンジ:たかひろ / MIX&マスタリング:ruha

オリジナルヒュムノスによって紡がれる、【烏伽・セラクルトシャート】が謳った過去の物語。

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それは烏伽の友【瑠芭・フォールスウィルラ】の為の子守唄。

烏伽のそばで祈る女性は、謳うことはおろか話すことも出来なかった。

ただ何よりも美しい彼女の祈る姿に烏伽は何度も心を落ち着かせていた。

しかしそんなある日、教団の者達に、【彼女は冷戦時代に兵器として造られたβ純血種】という事実を告げられ、廃聖堂に彼女を呼び、烏伽は泣きながら謳い奏で封印を施す。しかし、烏伽が詩の想いとは全く関係の無い【あなたを助けられなかった、どうか私を消してくれ】という、詩の想いを覆す程の感情が入り交じってしまった為、最後の詩がめちゃくちゃになっている。

 

そのため封印はわずか数年で解かれ、本編の『HymmneanFhyu』に繋がっていく。

『私の…唯一の友を自らの手で封印した時に謳ってしまったものです。ただ、私が初めて想いというものを伝えた詩でもあります。あいにく、私が謳ったものはあまりにも不完全で封印はすぐに解けてしまったようですが、元となる詩はは遥か昔、''とあるレーヴァテイル''を封印し続けるために謳われていたそうですよ。』

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烏伽の友であった【瑠芭・フォールスウィルラ】。そのβ純血種は【対レーヴァテイル兵器】だということが教団達の手によって判明。そして烏伽の詩によって廃聖堂へ封印された。どんなに烏伽が絶望しようとも烏伽が息絶えることはなくただ謳い続けた。

 

封印を施し数年経った日に【私が謳う意味がもう分からないの、だって私が消えようと構わない、たくさんの人と大切な人達を笑っていたかっただけなのに…そうよ、ねぇ皆さん、皆さんは…幸せ?】と壊れたかと思われ喋ることがないだろうと告げられた烏伽が急に喋ったのだ。皆は驚きはしたが口を揃え【聖女様の元で謳えてとても幸せです。】と答え烏伽は微笑んだ。

 

時間の経過と共に戻ったと思われたが、その直後に1つの詩が謳われていた。

教団で毎日のように烏伽が謳っていたはずの詩だった。しかし、歪な詩と化してもはやそれは呪詛でしか無かった。【皆幸せなまま、時を忘れて過ごすのです、今私にできることはこれだけなのですから】と烏伽は語り謳い続けた。その詩を聞く人達が信仰してた心を忘れていく。歪んだ幸せが心を埋め尽くす。

 

詩が終わる頃には、信仰してたはずのものを忘れ、意味の分からない幸せが人々の心を埋めつくし、教団は崩壊した。 謳い終えた烏伽は微笑んだ その詩がEXEC_SUPPLICATION/.【私だけは消えることができませんから、最後はどうかあなたの手で終わらせて欲しいのです】 と呟きそのまま廃聖堂へと向かった。

『私が生まれてきた理由でもありました。ですが奇跡というものは、詩が起こしてるのではなく、人々が協力して起こすものなのではないのでしょうか。もう、私の隣には大切な友もいません。いるのは私の詩に縋り付くだけの人々です。そんなのもう謳う意味などないじゃないですか。せめてここにいる皆が、楽になれるよう祈り謳うだけです。 私はこれが謳い終わったら 貴女に会いに行きます。どうか私を貴女の手で……』

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